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原付バイクのスピードが出ない〜駆動系・排気系トラブル

スピードが出ない

原付バイクの最高速度は50ccの場合、せいぜい60km/hぐらい出るのが関の山です。一桁馬力で、しかもかなり酷使される・・・。いつもめいっぱいだからこそ、ちょっとしたコトでも、加速感が鈍ったり、最高速が落ちたりします。それでは、なぜ加速が落ちてしまうのでしょうか?「寿命!」で済ましていないでしょうか。
細かく探って見ましょう。

スピードが出ない一番の要因の駆動系トラブルについて

まずは、この図を見てもらいたい。

まず、エンジンが始動する事によって、回転を上げ、スピードが上がる過程をこの場で説明するのは、非常に難しい。一応、駆動系の構造を、上から見た時の様子で解説します。わかるかなあ・・

[check]デイトナ→駆動系のメカニズム

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エンジン始動クランクシャフトを回す遠心力でローラーがプーリーを押し広げるドライブベルトを外側に押し上げるクラッチ側が押し広げられるクラッチ板が動力を伝達するドライブシャフトが回るRホイールタイヤが回る

この方式を使うのを、遠心変速 などというが、つまり、ノークラのオートマ だ。

[check]デイトナ→エンジン始動より最高速までの駆動系の動き

原付バイクは、誰しもが乗れるよう、ギヤチェンジ不要で、アクセルを捻れば、加速していくというごく簡単な方式を採用しているわけだ。
かつ、それが、軽量にコンパクトに組み込まれていなければならない という構造上、かなりの消耗品郡で構成されている。

つまり、この駆動系トラブルというのは、必ず、どんな原付バイクにでも、起こりうるトラブルなのだ。

そこで、この駆動系を車種別に原因と対処法を掘り下げてみよう。


 


メーカー別に弱い駆動系箇所を探ってみよう!

メーカー別に見ても、弱い箇所<強い箇所 があるようです。
そんな辺りも、参考にしてみよう。

  • ホンダ系

ディオを筆頭に、リードジョルノタクト などなど、ベルトの磨耗による最高速の低下が多い。ローラー磨耗や、クラッチシュー磨耗も多く見られる。他が丈夫な分、消耗品郡の多い駆動系のトラブルが目立つ。決して弱いわけではないが、他社より丈夫で、走行距離が増す分、経たりが出てくるのであろう。

  • ヤマハ系

ジョグビーノアプリオも、不思議なコトに、ベルトの磨耗頻度は少ない。他社より長いベルト寸法が効いているのか、不明だが、ほとんどベルト切れのトラブルはない。ただし、クラッチシューの磨耗は多く見かける。ギヤベアリングなどの磨耗も早めに出るようだ。

  • スズキ系

ホンダと似たような症状を起こしやすいが、圧倒的に経たりは早い。レッツⅡセピア系の駆動系は、ほとんどがクラッチ磨耗とベルト磨耗、ローラー磨耗を起こしている。上記二社より早めの交換が必要だ。特に、原付二種のアドレスV100V125などは、定期的なメンテナンスが必要不可欠だ。

[check]ホンダ→ベンリィちゃんと学ぶバイクメンテ | ドライブベルト

[check]ホンダ→ベンリィちゃんと学ぶバイクメンテ | クラッチ

駆動系トラブルを車種別に追う!

車種別と言っても、やみくもに説明するわけにもいかないので、だいたいのタイプで分け、タイプ違いを説明するようにしよう。

だいたい、大まかに分けて、こんなタイプに分けてみよう

  • ホンダ
    • スーパーディオタイプ (タクト・ジョルノ・フィットなど)
    • ライブディオタイプ (チェスタ・ZX・リード50/100など)
    • リードタイプ (ジョーカー・キャビーナ・ブロードなど)
    • 4サイクル空冷タイプ (トゥデイ・ディオ・ディオチェスタなど)
    • 4サイクル水冷タイプ (スマートディオ・スクーピー・ズーマーなど)
  • ヤマハ
    • 2サイクルタイプ(ジョグ・アプリオ・ビーノ・アクシスなど)
    • 4サイクルタイプ(ジョグ・ジョグZR・VOXなど)
  • スズキ
    • セピア・アドレスタイプ(セピア・セピアZZ・アドレスV50・アドレスチューンなど)
    • レッツⅡタイプ(レッツ・レッツⅡ・ヴェルデ・ストリートマジックなど)
    • V100タイプ(アドレスV100・ストリートマジックⅡなど)
    • 4サイクルタイプ(レッツ4・レッツ4パレット・レッツ5など)
    • V125タイプ(アドレスV125・V125G・V125Sなど)

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このタイプ別にわけて、実際の作業工程をみてみよう。



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