バッテリーは上がっている。
でも、キックでエンジンをかけているから、現状はだいじょうぶ!!
と思っているユーザーには、必見です。
乗り回して酷使している原付バイクの駆動系クランクケースの中は、日々、汚れが溜まって行きます。
そして、キックスターターも、後々汚れが溜まり、動きが渋くなり、あげく、固着して動かなくなってしまいます。
キックを踏んで戻りが悪くなっているのは、固着して動かなくなってしまうサインです。
この症状を、軽度のウチに直しておくとイイでしょう。
キックスターターの戻り不良を直す作業を順を追ってやってみましょう。
ホンダズーマーを今回、例にあげてますが、ほぼ、原付スクーター全車種対応です。
まず、それぞれの方法で、クランクケースカバーを取り外します。
クランクケース裏を見ると、キックギアがあります。
まだ、戻りが悪いぐらいであれば、細かい分解は必要ありません。
おそらく、戻りが悪くなっている個体だと、かなり、ベルトカスがこびりついていると思うので、掃除機や、エアーガンを使って、よーく掃除しましょう。
これぐらいキレイにして、金属表面がちゃんと見えるよーにしたいですね。
次に、溶剤を使います。
これは、ブレーキパーツクリーナーでも、ガソリンでも、灯油でもイイでしょう。
あまりに古いグリスなどで汚い場合は、キャブクリーナーも有効です。
汚い溶剤を洗い流します。
この時に、あまり、クランクケースカバーのパッキンには溶剤が付かないように注意したい。
キックギアに注油する場合は、ある程度浸透性のあるグリスがイイだろう。
注油のポイントは、キックギアの芯棒に浸透するよーに行う。
こんな感じに流しこむ。
次に、グリスアップだ。
グリスアップが不要(逆に汚れを付着させるから)という方もおられるだろうが、新車時にしてあるモノを否定するコトもおかしい。
しっかりやっておくほーがトラブル回避にはイイだろう。
グリスアップのポイントは、ズバリココに塗る。
これだけ塗っておけば、キックの度にグリスがギアに絡むので十分だ。
これで、スコンスコンとキモチよくキックレバーが戻るはずだ。
必ず、組み込む前に、手で確認しておこう。
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作業時間:約10分
キック戻りを修理するのは、かなり地味な作業だが、やった後は、とても快適だ。
セルスターターがあるので関係ないと思っていると、緊急時に苦労するコトとなるので、必ず、定期的に行いたいメンテナンスだ。
作業自体は、それほど難しいモノでは無いが、完全に固着したモノは、かなり苦労するはずだ。
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